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『まりも』について

「マリモ」は北半球の寒冷地に生息する美しい球形の藻(緑藻類シオグサ科の淡水藻)です。
日本では国立公園「阿寒湖」に生息し、1894年、北大の宮部金吾博士により「マリモ」と命名され世界的に有名になりました。(昭和27年、国の「特別天然記念物」に指定)
阿寒湖のマリモは、光の届く水深2〜3メートルのところで光合成をしながら生息しています。表面の部分は球体を保ちつつ、光合成によって外へ外へと成長していき次第に大きなマリモへとなっていきます。
まりもはふだんは湖の底に沈んでいますが、日光がよく当たると、水面にうかび上がってきます。そして、また、沈んでいきます。
この現象はいったいどうして起きるのでしょうか?

その秘密は、まりもの緑色にありました。
まりもの緑の体内には葉緑体がぎっしり詰まっており、光合成により酸素を作り出します。
その酸素がまりもの周りに小さな気泡となって集まり、ちょうど浮き輪をはめたように、まりもをゆっくりと水面へと浮かび上がらせるのです。水面に到達した酸素は大気の中に消えていき、まりもはまた再び湖底へと沈みます。
こうした浮き沈みは、お土産として販売されている養殖のまりもにも見られます。ビンの容器や水槽の中で、まりもがゆっくりと浮いたり沈んだりする様子はとても愛らしい姿です。

『まりも』の育て方

○ 1週間に1回程度、水を交換してください。水が汚れたり、水温が高くなったりした時も同様です。(水道水で大丈夫です。カルキ抜きなども必要ありません)
○まりもは寒さに強く、冬は凍った湖の底でも生息しています。逆に暑さには弱いので、夏場はこまめに水を取り替えてあげましょう。
○ まりもは人工の光で十分に育ちます。直射日光は当たらないようにしてください。
○ 金魚など草食性の生き物と一緒に育てないでください。
○ 1年で約5mm ほど成長します。伸びてきた藻は、手のひらで丸く形を整えて下さい。